全てを包んで
…えっと、これは課長と2人で飲むってことなのかな?

とりあえず、予定を誤魔化しくれてるんだよね?

…ってことは、話を合わせておいた方が良いんだよね。

「…えっと、はい …そう、ですね。」

突然のことだったせいか、返事は若干ぎこちないものに。

せっかく課長が上手に言ってくれたのに、微妙な感じになってしまった…。

申し訳ない気持ちで課長の顔を見ると、

「ごめん、もしかして内緒にしておいた方が良かった?」

と、私のぎこちない返事がおかしくない返答が返って来た。

やはり、出来る男は違う。

ありがとうございます。
と、心の中で課長に感謝する。

美咲ちゃんはこの会話で納得したようで、

「月曜日、詳しく聞かせて下さいね!」

と、恐ろしいセリフを残して二次会へ行ってしまった。

その後ろ姿を見つめながら、月曜日に何て言えば良いのか私は必死に考えていた。






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