全てを包んで
緊張のし過ぎで若干、挙動不審になりながらも自分の席にまで何とか辿り着く事が出来た。
椅子に座る前に課長の席をチラッと見たけれど、丁度席を外している様で姿は見えなかった。
少し残念だけど、どんな顔をすれば良いのかわからないから半分はホッとしている。
課長の姿が見えなかったの事で、何だか緊張し過ぎていた体が拍子抜けして少し気持ちが落ち着いて来た。
社会人なんだから、会社で1人で盛り上がってる場合じゃないよね。
まずは仕事の支度をしなくちゃ。
何か落ち着いてきたら自分の舞い上がりぶりが恥ずかしくなってきた。
気合いを入れる為に頬を手でパチパチと何回か叩いてると、
「今泉、お前何してんの?」
「あっ、片瀬さん。おはようございます。」
急に声を掛けられたので、手は頬に当てたままの挨拶になってしまった。
「朝っぱらから自分の頬叩くとか、ちゃんと目は冷まして来いよ。」
「いえ、別に眠いわけではなくて…。」
「眠くないのに頬叩くって、お前ドMなの?」
「何でそうなるんですかっ⁈」
片瀬さんこそ朝から真顔で毒を吐かないで欲しい。
美咲ちゃん、この人の何処が好きなんだろう。
「何か失礼なこと考えてるだろ。」
エスパーかっ⁈
っていうか、片瀬さんにだけは失礼とか言われたくないんですけど!
「いえ、そんな事ないですよ。」
椅子に座る前に課長の席をチラッと見たけれど、丁度席を外している様で姿は見えなかった。
少し残念だけど、どんな顔をすれば良いのかわからないから半分はホッとしている。
課長の姿が見えなかったの事で、何だか緊張し過ぎていた体が拍子抜けして少し気持ちが落ち着いて来た。
社会人なんだから、会社で1人で盛り上がってる場合じゃないよね。
まずは仕事の支度をしなくちゃ。
何か落ち着いてきたら自分の舞い上がりぶりが恥ずかしくなってきた。
気合いを入れる為に頬を手でパチパチと何回か叩いてると、
「今泉、お前何してんの?」
「あっ、片瀬さん。おはようございます。」
急に声を掛けられたので、手は頬に当てたままの挨拶になってしまった。
「朝っぱらから自分の頬叩くとか、ちゃんと目は冷まして来いよ。」
「いえ、別に眠いわけではなくて…。」
「眠くないのに頬叩くって、お前ドMなの?」
「何でそうなるんですかっ⁈」
片瀬さんこそ朝から真顔で毒を吐かないで欲しい。
美咲ちゃん、この人の何処が好きなんだろう。
「何か失礼なこと考えてるだろ。」
エスパーかっ⁈
っていうか、片瀬さんにだけは失礼とか言われたくないんですけど!
「いえ、そんな事ないですよ。」