さぼり男子とチョコと眼鏡と。〈BL〉




眼鏡《明暗ですね!》

甘党《-甘党がスタンプを送信しました-》

  《俺も行ける》

甘党《-甘党がスタンプを送信しました-》


Goodのスタンプを送る夏希。

とりあえず、泊まりに行く家の主が
OKと言うなら大丈夫だろう。


眼鏡《一回帰ってから集まります?》

甘党《どっちでもいいよーーー!》

  《そのまま行くわ》

甘党《りょーーーかい!》

眼鏡《-眼鏡がスタンプを送信しました-》


これで決まりだ。

明日は学校が終わって、
そのまま夏希の家に泊まり。

荷物は財布と携帯があれば
なんとかなるだろうし。


甘党《何して遊ぶ?》

眼鏡《まずは提出物の処理ですね。》

  《え》

甘党《まじめか!》

眼鏡《会長ですからね。》

甘党《でた!必殺、会長ですからね!》

眼鏡《事実ですし。》

  《反論できねーな》

眼鏡《-眼鏡がスタンプを送信しました-》


キャラクターがニヤリと
笑みを浮かべたスタンプを送信してくる。

くそ、なんか腹立つな。


眼鏡《そうですね。夏休み中に
   元素記号は完璧暗記させます。》

甘党《逆にバカかーーー!?》

  《本気かよ》

眼鏡《いつだって本気です!》


元素記号とか、
丸暗記してるやつ化け物だろ!

そもそも成人したら使うか?
絶対に使わないだろ。


眼鏡《裕太先生にお任せあれ!》

  《じゃーまかせるわ》

眼鏡《夏休みは覚悟してくださいね。》

甘党《海とかBBQとか花火したいーーーっ》

眼鏡《もちろん、やりますよ。
   だから早めに暗記しましょう!》


よし、全力で覚えよう。

夏希も、きっと今同じことを思っただろう。

思う存分遊ぶために。



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