さぼり男子とチョコと眼鏡と。〈BL〉
*******
「お邪魔しまーす!」
「きたきた!肝試し組だな!」
コンビニに寄ってから、
お兄さんに挨拶をしに向かった。
夏希がのれんをくぐってカツ屋に入ると、
店長とその話でもしていたのだろう
待ってましたと出迎えてくれた。
距離が距離なだけに、
23時出発で話が決まる。
失礼ながら、お兄さんは見た目に迫力があるが
想像以上に心優しい好青年だった。
「まだ時間あるし、どっか行くか?」
「いえいえ、申し訳ないんで!」
「ほんと律儀だなぁ、肩の力抜けよ!」
「どうせ泊まりなんで、
荷物置いてゆっくりしときます!」
「おう、そんじゃ気ぃ付けなよ。」
お茶をいただいてから
ありがとうございました、と
店をあとにした。
.