地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
ソフトボール部の子が投げた球に危うく当たりそうだった私を助けてくれたのは、ソフトボール部のエースと呼ばれている速川 結奈(ハヤカワ ユイナ)さん。
大人っぽい雰囲気があるから勝手に3年生だと思っていたけど、私と同じ2年生だった。
彼女は1組らしく、立花君と同じクラスで良いな、なんて心の内で羨ましがっていると、ボールを投げた子が謝りながら近づいてきた。
「ごめんね、大丈夫?」
「大丈夫です、全然」
「結奈、ありがと。あ、そういえばさっき顧問が呼んでたよ」
速川さんは嫌そうな顔をして「分かった」と一言。私もこれ以上ここにいても迷惑になるだろうとお礼だけ言って離れようとした。
「あ、柊さん。明日の昼休み、会えない?」
振り返って彼女の顔を窺う。……なんとなく断れない感じに私は頷いておいた。
何か速川さんの気に障ることをしでかしたのかと不安な私に「じゃあ、ここの渡り廊下で」と言って去ってしまった。
綺麗な黒髪が日に当たってキラキラと輝いて、同姓でも見惚れてしまう。
速川さんみたいに、髪が綺麗で、背が高くて、スタイルが良かったら……。
なんて、私がそんな風になれる訳がない。
絶対に。
大人っぽい雰囲気があるから勝手に3年生だと思っていたけど、私と同じ2年生だった。
彼女は1組らしく、立花君と同じクラスで良いな、なんて心の内で羨ましがっていると、ボールを投げた子が謝りながら近づいてきた。
「ごめんね、大丈夫?」
「大丈夫です、全然」
「結奈、ありがと。あ、そういえばさっき顧問が呼んでたよ」
速川さんは嫌そうな顔をして「分かった」と一言。私もこれ以上ここにいても迷惑になるだろうとお礼だけ言って離れようとした。
「あ、柊さん。明日の昼休み、会えない?」
振り返って彼女の顔を窺う。……なんとなく断れない感じに私は頷いておいた。
何か速川さんの気に障ることをしでかしたのかと不安な私に「じゃあ、ここの渡り廊下で」と言って去ってしまった。
綺麗な黒髪が日に当たってキラキラと輝いて、同姓でも見惚れてしまう。
速川さんみたいに、髪が綺麗で、背が高くて、スタイルが良かったら……。
なんて、私がそんな風になれる訳がない。
絶対に。