地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
目当てのパンを買えて、次はユイちゃんの希望でたこ焼きを買いにいく。
次第に人が増えていて、呼び込みの声もあちこちから響いていた。そんな中を演劇をするクラスの人たちが衣装姿で廊下を行進して、宣伝をしている。
「ところで、立花のコスプレ姿は見たくない?」
「うーん……見たくない、訳はないけど」
もじもじ、いじいじする私の腕にユイちゃんの腕がするりと入って絡まる。
「よし、たこ焼き買って、見に行こ!ついでに売り上げに貢献して」
「い、いいけど」
けど、いざ洸君に会いに行くってなると緊張しちゃう。あれからまともに顔を合わせていないし、本人を前にして普通に喋れるか……。
「そう言えば、立花のコスプレはタキシードだって」
「……うん、行こう、一刻も早く」
今度は私がユイちゃんの腕を引っ張る。見に行かないなんて勿体ない!
「今年の模擬店No.1はうちのクラスで間違いないね」
くっくっ、と怪しい笑みを漏らす彼女に構わず人垣を分けて進んでいった。
次第に人が増えていて、呼び込みの声もあちこちから響いていた。そんな中を演劇をするクラスの人たちが衣装姿で廊下を行進して、宣伝をしている。
「ところで、立花のコスプレ姿は見たくない?」
「うーん……見たくない、訳はないけど」
もじもじ、いじいじする私の腕にユイちゃんの腕がするりと入って絡まる。
「よし、たこ焼き買って、見に行こ!ついでに売り上げに貢献して」
「い、いいけど」
けど、いざ洸君に会いに行くってなると緊張しちゃう。あれからまともに顔を合わせていないし、本人を前にして普通に喋れるか……。
「そう言えば、立花のコスプレはタキシードだって」
「……うん、行こう、一刻も早く」
今度は私がユイちゃんの腕を引っ張る。見に行かないなんて勿体ない!
「今年の模擬店No.1はうちのクラスで間違いないね」
くっくっ、と怪しい笑みを漏らす彼女に構わず人垣を分けて進んでいった。