地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
『友達として洸君が好き』
ユイちゃんと眞壁さんに向けたように笑顔を作った。
また、気持ちが揺らいでいる。
本当の想いを届けたい。でも、私が洸君の隣に居たら?きっと、誰もが不信に思うだろう。
田原さんは誰がどう見たってお姫さまだ。窓に張り付いている男の子達は彼女の微笑みに見惚れている。
洸君がこっちに来ようと足を向けたが、田原さんに腕を引かれて彼女の友達がいる席へと行ってしまった。
「立花をここに呼ぼうか?璃子ちゃんの指名だって言えば……」
「ううん、良いの。ありがとう、眞壁さん」
そう、彼の姿を見れただけで充分のはず。以前はそれだけで胸がいっぱいになって、幸福だったんだから。
なのに、この満たされない心は、いつからだろう。いつから、こんなに我が儘で、欲張りになっていたんだろう。駄目だよ、だって、辛くなるだけなんだから。
居たたまれなくなって立ち上がりかけた私に、突然たこ焼きが目の前に現れた。
「ん、食べなよ」
ユイちゃんと眞壁さんに向けたように笑顔を作った。
また、気持ちが揺らいでいる。
本当の想いを届けたい。でも、私が洸君の隣に居たら?きっと、誰もが不信に思うだろう。
田原さんは誰がどう見たってお姫さまだ。窓に張り付いている男の子達は彼女の微笑みに見惚れている。
洸君がこっちに来ようと足を向けたが、田原さんに腕を引かれて彼女の友達がいる席へと行ってしまった。
「立花をここに呼ぼうか?璃子ちゃんの指名だって言えば……」
「ううん、良いの。ありがとう、眞壁さん」
そう、彼の姿を見れただけで充分のはず。以前はそれだけで胸がいっぱいになって、幸福だったんだから。
なのに、この満たされない心は、いつからだろう。いつから、こんなに我が儘で、欲張りになっていたんだろう。駄目だよ、だって、辛くなるだけなんだから。
居たたまれなくなって立ち上がりかけた私に、突然たこ焼きが目の前に現れた。
「ん、食べなよ」