地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
隣から腕を伸ばしていたユイちゃん。それは有無を言わせない目で、仕方なくたこ焼きに刺さった爪楊枝を受け取って、一口食べる。
「待ってあげて。あいつはあいつなりに悩んでて、時間がかかることもあるけど、その想いは決して軽いものなんかじゃないから」
「どういうこと?」
「……早く食べないと爪楊枝から落ちちゃうよ。ほら、さっさと食べて!」
急かされるままたこ焼きを食べて、ユイちゃんと眞壁さん達の会話を聞くともなしに聞く。そこへ、さっきの馬役の男の子二人が馬の被り物を脱いでやって来た。
「うへぇ、あちぃ!!」
「死ぬかと思った……」
全身タイツを脱ぐことも出来ず、額に汗をかいて、頬が真っ赤になった彼等に団扇で扇いでやっていた。今年の文化祭のテーマに沿ってデザインされたその団扇は生徒全員に、そして来場したお客さんに配られている。私も持っていた団扇で、彼女達に加わった。
「あぁ、涼しぃー!」
「女子からの労り、サイコー……でも、喉が渇いて、渇いて、もう駄目だぁ」
「待ってあげて。あいつはあいつなりに悩んでて、時間がかかることもあるけど、その想いは決して軽いものなんかじゃないから」
「どういうこと?」
「……早く食べないと爪楊枝から落ちちゃうよ。ほら、さっさと食べて!」
急かされるままたこ焼きを食べて、ユイちゃんと眞壁さん達の会話を聞くともなしに聞く。そこへ、さっきの馬役の男の子二人が馬の被り物を脱いでやって来た。
「うへぇ、あちぃ!!」
「死ぬかと思った……」
全身タイツを脱ぐことも出来ず、額に汗をかいて、頬が真っ赤になった彼等に団扇で扇いでやっていた。今年の文化祭のテーマに沿ってデザインされたその団扇は生徒全員に、そして来場したお客さんに配られている。私も持っていた団扇で、彼女達に加わった。
「あぁ、涼しぃー!」
「女子からの労り、サイコー……でも、喉が渇いて、渇いて、もう駄目だぁ」