地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
思ってもない状況。隣に腰を下ろした洸君からの視線に気づきながらも、私は彼に振り向く事が出来ない。
どうしてここに?田原さんはどうしたの?なんで、祐介君に怒ってたの?
聞きたい、けど、そんなことを聞けば、自惚れているみたいだ。いや、もう自惚れているのかも。彼が隣に来てくれたことが嬉しくて嬉しくてたまらない。
「俺、後夜祭で……」
それは小さな呟きで、洸君に顔を向けて聞き返す。
「後夜祭で、ちゃんと自分の想いに素直になる」
彼の言葉の意味を汲み取ろうと考えるが、首を傾げて続きを待つ。
「だから、後夜祭、絶対来てほしい、璃子ちゃんに」
「うん……?分かった」
洸君は大きく息を吐いて、緊張していた肩を少し楽にするといつもの笑顔に戻って「ありがと」と言った。
「ね、写真撮ろっか」
「写真?」
「そ!インスタントのカメラ……チェキってやつでコスプレした店員と記念撮影できんの!」
洸君と……しかも、タキシード姿の彼とツーショット!! それは是非とも撮りたい。うんうんと力強く頷く私に洸君が「ちょっと待っててね」とカメラ係の子の所に向かった。
どうしてここに?田原さんはどうしたの?なんで、祐介君に怒ってたの?
聞きたい、けど、そんなことを聞けば、自惚れているみたいだ。いや、もう自惚れているのかも。彼が隣に来てくれたことが嬉しくて嬉しくてたまらない。
「俺、後夜祭で……」
それは小さな呟きで、洸君に顔を向けて聞き返す。
「後夜祭で、ちゃんと自分の想いに素直になる」
彼の言葉の意味を汲み取ろうと考えるが、首を傾げて続きを待つ。
「だから、後夜祭、絶対来てほしい、璃子ちゃんに」
「うん……?分かった」
洸君は大きく息を吐いて、緊張していた肩を少し楽にするといつもの笑顔に戻って「ありがと」と言った。
「ね、写真撮ろっか」
「写真?」
「そ!インスタントのカメラ……チェキってやつでコスプレした店員と記念撮影できんの!」
洸君と……しかも、タキシード姿の彼とツーショット!! それは是非とも撮りたい。うんうんと力強く頷く私に洸君が「ちょっと待っててね」とカメラ係の子の所に向かった。