地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
離れて見ると、やっぱり洸君は他の人と違ってキラキラ見える。そんな彼は教室の視線を独り占めしているようだ。
洸君はそんな事に気づいていない様子で、カメラを持った男子を連れて戻ってきた。
「それじゃ、撮ろう!ちゃんと上手く撮れよ?」
「分かってるって!俺に任せとけ」
洸君は仲良さそうに男の子の腕を小突いて、悪戯っぽい笑顔を浮かべる。その友達も同じように笑って、カメラを構えた。
「璃子ちゃん、立って撮る?」
「うん!」
私は立ち上がってスカートを軽く叩き、洸君の近くに立つ。
「……ちょっと遠くない?」
彼に言われて二人の距離を確かめる。私にしては頑張って近づいた方だったけど、洸君は不服そうに顔をしかめて……
「……っ!!?」
「これでOK!」
私の背に合わせて屈んだ洸君の肩と私の肩がぴったりくっついて、しかも、それで顔を合わせると、先日の準備室での事が思い出されて胸が早鐘を打ち始める。
洸君も洸君で、同じことを思ったのか困ったような表情で、耳を真っ赤に染めていた。
洸君はそんな事に気づいていない様子で、カメラを持った男子を連れて戻ってきた。
「それじゃ、撮ろう!ちゃんと上手く撮れよ?」
「分かってるって!俺に任せとけ」
洸君は仲良さそうに男の子の腕を小突いて、悪戯っぽい笑顔を浮かべる。その友達も同じように笑って、カメラを構えた。
「璃子ちゃん、立って撮る?」
「うん!」
私は立ち上がってスカートを軽く叩き、洸君の近くに立つ。
「……ちょっと遠くない?」
彼に言われて二人の距離を確かめる。私にしては頑張って近づいた方だったけど、洸君は不服そうに顔をしかめて……
「……っ!!?」
「これでOK!」
私の背に合わせて屈んだ洸君の肩と私の肩がぴったりくっついて、しかも、それで顔を合わせると、先日の準備室での事が思い出されて胸が早鐘を打ち始める。
洸君も洸君で、同じことを思ったのか困ったような表情で、耳を真っ赤に染めていた。