地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
「お二人さーん?お熱いのは良いけど、準備は良いかーい?」
その言葉に、ますます恥ずかしくなる。とてもじゃないけど笑えそうになくて、早く終わってほしい、と思うと同時に、ずっとこうしてくっついていたいという、我が儘な私がいた。
そして、シャッターが押されて間もなく、カメラから写真が出てくる。
私と洸君はカメラを取ってくれた子の側に寄り、お礼を言いながら出てきた写真を眺める。けど、そこにはまだ何も写っていなくて「撮れたんだよね?」と確認する。
「時間が経てば浮かび上がってくるから、はい」
私は半信半疑で写真をもらい、じっと目を凝らして見続けていた。
「この間のこと」
「ん?」
写真から洸君に目を移す。彼も写真を覗き込んでいたせいで、再び至近距離で目が合い、視線が泳ぐ。
「気にしないで……とか、悪いけど言ってあげられそうにない」
普段とは違う低い声。恐る恐る洸君を見る。まだ少し赤い顔、伏せ目だった瞳が不意に瞬きをして私を見据えた。
「よそ見なんてせずに、俺だけ見てて」
その言葉に、ますます恥ずかしくなる。とてもじゃないけど笑えそうになくて、早く終わってほしい、と思うと同時に、ずっとこうしてくっついていたいという、我が儘な私がいた。
そして、シャッターが押されて間もなく、カメラから写真が出てくる。
私と洸君はカメラを取ってくれた子の側に寄り、お礼を言いながら出てきた写真を眺める。けど、そこにはまだ何も写っていなくて「撮れたんだよね?」と確認する。
「時間が経てば浮かび上がってくるから、はい」
私は半信半疑で写真をもらい、じっと目を凝らして見続けていた。
「この間のこと」
「ん?」
写真から洸君に目を移す。彼も写真を覗き込んでいたせいで、再び至近距離で目が合い、視線が泳ぐ。
「気にしないで……とか、悪いけど言ってあげられそうにない」
普段とは違う低い声。恐る恐る洸君を見る。まだ少し赤い顔、伏せ目だった瞳が不意に瞬きをして私を見据えた。
「よそ見なんてせずに、俺だけ見てて」