地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
「それに、俺の好意を知っても嫌がらないなら、別に問題ない」
「お、大ありよ!言ってるじゃない、私にはフィアンセがいるんだから」
これまた珍しく、彩音がたじろいでいる。
「でも、俺のことは嫌いじゃない」
「それは……あんたは私のライバルで、友達だし」
「確かに、俺もパティシエを目指す者同士、良いライバルだとも思っている。だけど、友達ではない。俺の愛する人だ」
二人のやりとりに、部外者二人が照れる。何このドラマ。もう勝手にしてと私とユイちゃんが立ち上がった。
「私たち、お邪魔みたいだし、クラスの仕事もあるから行くね」
「ああ、ご苦労さま」
「えぇ!?もう行っちゃうの?待ってよー!!」
涼しい顔で見送る天羽君と、何とか引き留めようとする彩音を置いて中庭を抜ける。
村川さんを想い続けてきた彩音に、自分を真っ正面から好きだと言ってくれる天羽君が現れて、彼女は相当迷ってるみたい。
私には何が正解かなんて分からないけど、彩音が自分の気持ちに正直になれる相手と結ばれることを密かに願った。
「お、大ありよ!言ってるじゃない、私にはフィアンセがいるんだから」
これまた珍しく、彩音がたじろいでいる。
「でも、俺のことは嫌いじゃない」
「それは……あんたは私のライバルで、友達だし」
「確かに、俺もパティシエを目指す者同士、良いライバルだとも思っている。だけど、友達ではない。俺の愛する人だ」
二人のやりとりに、部外者二人が照れる。何このドラマ。もう勝手にしてと私とユイちゃんが立ち上がった。
「私たち、お邪魔みたいだし、クラスの仕事もあるから行くね」
「ああ、ご苦労さま」
「えぇ!?もう行っちゃうの?待ってよー!!」
涼しい顔で見送る天羽君と、何とか引き留めようとする彩音を置いて中庭を抜ける。
村川さんを想い続けてきた彩音に、自分を真っ正面から好きだと言ってくれる天羽君が現れて、彼女は相当迷ってるみたい。
私には何が正解かなんて分からないけど、彩音が自分の気持ちに正直になれる相手と結ばれることを密かに願った。