地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
「すごいね、洸君」
「射的は得意だから!それに……」
ハイタッチした手を握って、声を潜めた洸君。何だろうと彼を見ていると、
「璃子ちゃんに、良いところ見せようと思って」
顔を近づけて、私にだけ聞こえる声で囁く。惚ける私は、ぱっと離れた洸君の照れた表情を見て、途端に赤くなる顔を手で隠した。
「それじゃ、戻るね」
「う、うん、ありがとう、来てくれて」
手を振る洸君に、私もそれを返して、人で溢れる廊下を進んでいく彼の背中を見えなくなるまで見送る。
「俺が入れる隙もつくらせない野郎だな」
「そういう奴だよ、本気になったら敵無しだ」
後ろでぶつぶつ言い合うのに気がついて振り向けば、祐介君と彰太君が居た。
「二人も来てくれてありがとう。もう帰るの?」
「はっ、もしかして俺に帰ってほしく……」
「3人分の金券、払ってね?」
「ドンマイ、祐介」
「射的は得意だから!それに……」
ハイタッチした手を握って、声を潜めた洸君。何だろうと彼を見ていると、
「璃子ちゃんに、良いところ見せようと思って」
顔を近づけて、私にだけ聞こえる声で囁く。惚ける私は、ぱっと離れた洸君の照れた表情を見て、途端に赤くなる顔を手で隠した。
「それじゃ、戻るね」
「う、うん、ありがとう、来てくれて」
手を振る洸君に、私もそれを返して、人で溢れる廊下を進んでいく彼の背中を見えなくなるまで見送る。
「俺が入れる隙もつくらせない野郎だな」
「そういう奴だよ、本気になったら敵無しだ」
後ろでぶつぶつ言い合うのに気がついて振り向けば、祐介君と彰太君が居た。
「二人も来てくれてありがとう。もう帰るの?」
「はっ、もしかして俺に帰ってほしく……」
「3人分の金券、払ってね?」
「ドンマイ、祐介」