地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
「似合うとか、似合わないとか関係ないと思う!だって私は洸君が好きなんだから、だから、気持ちを伝えたいの。田原さんも同じでしょ?好きな気持ちは。だったら私に構わないであなたも……」
「うるさい!!あんたなんかと私を一緒にしないで!」
一層甲高く叫び、腕に爪が食い込む。その痛みで歪む顔に、彼女は嘲るように笑った。
「見てたでしょ?今日、私と洸の姿を。誰もが皆、私たちをお似合いのカップルだって、羨ましそうな顔して言ってたの。だから、あんたがいくら気持ちを明かしたところで意味ないのよ」
確かに、二人の姿はすごく素敵だった。本物の王子さまとお姫さまみたいで。けど、田原さんが言っているのは……
「王子だから?」
「は?」
「洸君が皆に王子だって言われてるから、好きなの?それじゃあ、ほんとの洸君は?ほんとは傷つきやすくて、寂しがり屋で、器用そうだけど少し不器用で……そういう所も全部、好きになったの?」
まるで、彼と一緒に居ることで得られる羨望を目的にしているように聞こえて問うと、田原さんの顔が赤くなる。
「何よっ、偉そうに!!」
「うるさい!!あんたなんかと私を一緒にしないで!」
一層甲高く叫び、腕に爪が食い込む。その痛みで歪む顔に、彼女は嘲るように笑った。
「見てたでしょ?今日、私と洸の姿を。誰もが皆、私たちをお似合いのカップルだって、羨ましそうな顔して言ってたの。だから、あんたがいくら気持ちを明かしたところで意味ないのよ」
確かに、二人の姿はすごく素敵だった。本物の王子さまとお姫さまみたいで。けど、田原さんが言っているのは……
「王子だから?」
「は?」
「洸君が皆に王子だって言われてるから、好きなの?それじゃあ、ほんとの洸君は?ほんとは傷つきやすくて、寂しがり屋で、器用そうだけど少し不器用で……そういう所も全部、好きになったの?」
まるで、彼と一緒に居ることで得られる羨望を目的にしているように聞こえて問うと、田原さんの顔が赤くなる。
「何よっ、偉そうに!!」