地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
「諦める?諦めなくて良いじゃん」
「でも……っ」
「でも?なに?恥ずかしいから立花を諦めるんだったら、それはやっぱり好きじゃないんだよ。自分を守ってばっかで。それなら空想の中で都合の良い、誰にも邪魔されない恋愛ごっこを一人で楽しめば?」
ユイちゃんの言葉が重く心にのしかかる。
「伝えたかったけど誰かに邪魔されたから、じゃ、一生想いは届かない。実際には行こうと思えば行けるのに、こうして立ち止まって届けに行ってないんだから」
言い返せないで、私は俯く。彼女の言う通りだった。私は結局、怖がって足がすくんで、進みたい道に背中を向けていた。
「……璃子、私は璃子の性格も、過去も、知ってる。怖じ気づいちゃうのも分かる。でもね、今は自分の道を選ぶ時なんだよ。逃げないで」
彩音が俯く私の手を握って、返事を待つ。ユイちゃんもじっと黙って私を見ていた。
迷う。嘲笑う声が耳の奥で聞こえる。迷う。そして、目を閉じて、瞼の裏に浮かぶ答えは……
「でも……っ」
「でも?なに?恥ずかしいから立花を諦めるんだったら、それはやっぱり好きじゃないんだよ。自分を守ってばっかで。それなら空想の中で都合の良い、誰にも邪魔されない恋愛ごっこを一人で楽しめば?」
ユイちゃんの言葉が重く心にのしかかる。
「伝えたかったけど誰かに邪魔されたから、じゃ、一生想いは届かない。実際には行こうと思えば行けるのに、こうして立ち止まって届けに行ってないんだから」
言い返せないで、私は俯く。彼女の言う通りだった。私は結局、怖がって足がすくんで、進みたい道に背中を向けていた。
「……璃子、私は璃子の性格も、過去も、知ってる。怖じ気づいちゃうのも分かる。でもね、今は自分の道を選ぶ時なんだよ。逃げないで」
彩音が俯く私の手を握って、返事を待つ。ユイちゃんもじっと黙って私を見ていた。
迷う。嘲笑う声が耳の奥で聞こえる。迷う。そして、目を閉じて、瞼の裏に浮かぶ答えは……