地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
それからは、ただただ二人の言いなりになっていた。ユイちゃんと彩音が、あーだこーだ言い合いながら私に化粧をしていき、髪の毛も、くるんとカールしているパーマを活かして編み込みのハーフアップに。
びちゃびちゃになった制服は否応なしに剥ぎ取られ、彩音が持ってきていた(村川さんに会いに行くために用意していた)丸襟の半袖ワンピースを渡される。
ウエストの所で切り替えがあり、スカートがふんわり広がっていて、細かいギンガムチェックの柄で緑と水色の間のような、サックスブルーという色をしたワンピース。おまけにパンプスまで貸してくれるという。
「彩音、ごめんね、ありがとう」
「ううん!天羽は頑なに帰らないし、どうせ亮ちゃんには会えないだろうから」
「天羽君、ずっと彩音を待ってるんだって」
ひゅーひゅーと茶化すユイちゃんに、彩音は否定しながら赤面している。
「は、早く着替えなよ!時間なくなるから!」
「はーい」
私とユイちゃんで顔を見合わせて笑う。不貞腐れる彩音は大仰な溜め息をして機嫌が悪いふりをしていた。
びちゃびちゃになった制服は否応なしに剥ぎ取られ、彩音が持ってきていた(村川さんに会いに行くために用意していた)丸襟の半袖ワンピースを渡される。
ウエストの所で切り替えがあり、スカートがふんわり広がっていて、細かいギンガムチェックの柄で緑と水色の間のような、サックスブルーという色をしたワンピース。おまけにパンプスまで貸してくれるという。
「彩音、ごめんね、ありがとう」
「ううん!天羽は頑なに帰らないし、どうせ亮ちゃんには会えないだろうから」
「天羽君、ずっと彩音を待ってるんだって」
ひゅーひゅーと茶化すユイちゃんに、彩音は否定しながら赤面している。
「は、早く着替えなよ!時間なくなるから!」
「はーい」
私とユイちゃんで顔を見合わせて笑う。不貞腐れる彩音は大仰な溜め息をして機嫌が悪いふりをしていた。