地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
食堂から出て、ひー君の元へと急ぐ。
こんな中途半端な距離は私にとっても嫌だし、田原さんも期待を持ってしまう。
自己満足だと言われても仕方ないけど、ひー君の彼女は自分だと胸を張って言える私になれば、田原さんもいき過ぎた事はしなくなるんだと思うから。
いつだったか、ひー君の隣を本当に嬉しそうに、頬を紅く染めて歩いていた彼女を思い返す。
田原さんの心の中の気持ちを、私が分かるはずもない。なのに、後夜祭に行こうとして止められた時に、私は勝手なことを言ってしまった。
同じ人を好きになっても、同じ所を好きになるなんてことはない。
それぞれに想う気持ちがあって、一方の気持ちが正しいとか、間違っているとか、ましてやそれを押し付けるなんて、良い訳がない。
階段を駆け上って、踊り場から左右に延びる廊下を右に曲がろうとして、一旦、後ろに引っ込んで立ち止まる。
「なぁ、洸!いい加減教えろよ、相手はこの学校の子なんだろ」
「嫌だよ、俺だけが知ってればいいの。お前なんかに教えてやらないから」
こんな中途半端な距離は私にとっても嫌だし、田原さんも期待を持ってしまう。
自己満足だと言われても仕方ないけど、ひー君の彼女は自分だと胸を張って言える私になれば、田原さんもいき過ぎた事はしなくなるんだと思うから。
いつだったか、ひー君の隣を本当に嬉しそうに、頬を紅く染めて歩いていた彼女を思い返す。
田原さんの心の中の気持ちを、私が分かるはずもない。なのに、後夜祭に行こうとして止められた時に、私は勝手なことを言ってしまった。
同じ人を好きになっても、同じ所を好きになるなんてことはない。
それぞれに想う気持ちがあって、一方の気持ちが正しいとか、間違っているとか、ましてやそれを押し付けるなんて、良い訳がない。
階段を駆け上って、踊り場から左右に延びる廊下を右に曲がろうとして、一旦、後ろに引っ込んで立ち止まる。
「なぁ、洸!いい加減教えろよ、相手はこの学校の子なんだろ」
「嫌だよ、俺だけが知ってればいいの。お前なんかに教えてやらないから」