地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
手の平の上で、太陽の光を浴びて輝くプリムラの花。私と彼を、繋いでくれているような気がする。
「何よ……何なのよ……私の方が、ずっと、ずっと洸が好きで、洸の側に居たのに!」
田原さんの悲痛な叫び。
私の胸も傷む。それでも、私の気持ちが彼女にも届いてくれればと願って、顔を上げた時だ。
田原さんが私の手から、イヤリングをむしり取って、それを……
「やめてっ!?」
私の声を無視して、それを投げ飛ばしていた。
弧を描いて、イヤリングは離れた所の植え込み辺りで消えた。
「ムカツク!あんたなんか大嫌い!洸は今のそんなダサい格好した奴を好きになんかならないんだから!」
涙を浮かべて罵る彼女の言葉に、決心が揺らぐ。
『その、もう片方を持ってる人がシンデレラだって言ってんの』
彼と繋がっていたイヤリングもない。
途方に暮れる。
田原さんを責められたら、重くなった気持ちも軽くなるのだろうか。でも、私は何も出来なくなって、茫然と立ち尽くしていた。
「何よ……何なのよ……私の方が、ずっと、ずっと洸が好きで、洸の側に居たのに!」
田原さんの悲痛な叫び。
私の胸も傷む。それでも、私の気持ちが彼女にも届いてくれればと願って、顔を上げた時だ。
田原さんが私の手から、イヤリングをむしり取って、それを……
「やめてっ!?」
私の声を無視して、それを投げ飛ばしていた。
弧を描いて、イヤリングは離れた所の植え込み辺りで消えた。
「ムカツク!あんたなんか大嫌い!洸は今のそんなダサい格好した奴を好きになんかならないんだから!」
涙を浮かべて罵る彼女の言葉に、決心が揺らぐ。
『その、もう片方を持ってる人がシンデレラだって言ってんの』
彼と繋がっていたイヤリングもない。
途方に暮れる。
田原さんを責められたら、重くなった気持ちも軽くなるのだろうか。でも、私は何も出来なくなって、茫然と立ち尽くしていた。