地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
*
昼休みの後は、洸と璃子を祝福する声で教室が騒がしかった。
良かった、ちゃんと上手くいったみたいで。
デレデレする洸に呆れながらも、辛い思いをしてきた洸が幸せそうで、自分のことのように嬉しくなる。
なのに、心に何かがつっかえていた。
さおりは、午後の授業を一つも受けなかった。
一応、気にしていつも彼女に取り巻いている内の一人に聞いてみると、「は?知んないし」と適当に答えを返された。それだけに留まらず……
「なんかぁ、最近のさおりって面倒なんだよね。洸、洸って煩いし、しかも結局あの優等生に取られてんじゃん。まじウケるし!」
それが、友達に向ける言葉?
つっかえていたものは、イライラと積み重なっていく。
「もう、さおりなんかとつるむの辞めよっかな」
そうして、ブチっと、私の中で切れた。
「そうだね、あんたみたいな根性腐りきった女に、さおりの友達を名乗る資格なんてないもんね?」
昼休みの後は、洸と璃子を祝福する声で教室が騒がしかった。
良かった、ちゃんと上手くいったみたいで。
デレデレする洸に呆れながらも、辛い思いをしてきた洸が幸せそうで、自分のことのように嬉しくなる。
なのに、心に何かがつっかえていた。
さおりは、午後の授業を一つも受けなかった。
一応、気にしていつも彼女に取り巻いている内の一人に聞いてみると、「は?知んないし」と適当に答えを返された。それだけに留まらず……
「なんかぁ、最近のさおりって面倒なんだよね。洸、洸って煩いし、しかも結局あの優等生に取られてんじゃん。まじウケるし!」
それが、友達に向ける言葉?
つっかえていたものは、イライラと積み重なっていく。
「もう、さおりなんかとつるむの辞めよっかな」
そうして、ブチっと、私の中で切れた。
「そうだね、あんたみたいな根性腐りきった女に、さおりの友達を名乗る資格なんてないもんね?」