地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
無意識に出た言葉だったが、速川親子が顔を見合わせ押し黙った。言っちゃ駄目だったのかと内心焦っていれば……
「璃子ちゃん?今、営業時間外ていうことだし、ユイの施術にお金もいらない。ただ、お友達にここでの事を言わないでね?」
「は、はい?言いません、けど、どうして……」
「簡単に言っちゃえば法律違反な訳、美容師の免許まだ持ってないから」
速川さんがさらりと言い放った法律違反というワードに驚く私に、速川さんのお父さんが慌ててフォローを入れる。
「ユイはここで小さい時から練習してるから、技術の面では問題ない。俺の髪も、母親の髪もユイがやってるし」
『柊さんがびっくりするくらい、信じられないくらい、私が変えてあげる』
店先で言われた言葉。あのまっすぐな目。自信で溢れたその姿は、まさしく私の憧れる姿だ。
「おまかせします。速川さんを信じてるから」
鏡の中で目が合うと、速川さんは嬉しそうに、少しだけ照れたように笑った。
「おまかせされました。それじゃ、眼鏡取ろうか。出来上がってからのお楽しみにしたいし、私も完成形が想像しやすいから」
「璃子ちゃん?今、営業時間外ていうことだし、ユイの施術にお金もいらない。ただ、お友達にここでの事を言わないでね?」
「は、はい?言いません、けど、どうして……」
「簡単に言っちゃえば法律違反な訳、美容師の免許まだ持ってないから」
速川さんがさらりと言い放った法律違反というワードに驚く私に、速川さんのお父さんが慌ててフォローを入れる。
「ユイはここで小さい時から練習してるから、技術の面では問題ない。俺の髪も、母親の髪もユイがやってるし」
『柊さんがびっくりするくらい、信じられないくらい、私が変えてあげる』
店先で言われた言葉。あのまっすぐな目。自信で溢れたその姿は、まさしく私の憧れる姿だ。
「おまかせします。速川さんを信じてるから」
鏡の中で目が合うと、速川さんは嬉しそうに、少しだけ照れたように笑った。
「おまかせされました。それじゃ、眼鏡取ろうか。出来上がってからのお楽しみにしたいし、私も完成形が想像しやすいから」