地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
目線を上げユイちゃんを見れば、怒っているわけでも悲しんでいるわけでもない、残念そうな、退屈そうな表情。
「立花君の、外側?」
尋ねるとユイちゃんは私に目を向けた。
「高校に入ってからは誰にも言ってないし、あいつにも黙らせてたけど、私と立花の母親は姉妹で……つまり、いとこなの。家も近いから赤ん坊の頃から一緒で、ほんとの兄妹みたいな感じなんだ」
話している彼女は嫌そうな顔で、何が嫌なんだろうと不思議に思う。
「だからこそ言えるけど、みんなあいつを美化し過ぎなんだよ。王子さまだとか、キラキラしてるとか、何それ?中身は普通の一般男子で、いや、むしろ最低だよ?酷いときなんて二股、もしくは三股してたぐらい」
だんだんと言葉に力が入って、つくった拳も色をなくしていた。
「その女子とのゴタゴタのとばっちりを身に受けてきた私からしたら、立花を好きになるとか意味わかんない……けどさ」
ふぅ、とため息をもらすと、何か諦めたように膝に両肘をついて、手に顔を乗せたユイちゃんがこちらを向いた。
「なんでか璃子のことは応援したい、って思ったの。あいつの背中をこっそり目で追ってる姿見たらさ」
「立花君の、外側?」
尋ねるとユイちゃんは私に目を向けた。
「高校に入ってからは誰にも言ってないし、あいつにも黙らせてたけど、私と立花の母親は姉妹で……つまり、いとこなの。家も近いから赤ん坊の頃から一緒で、ほんとの兄妹みたいな感じなんだ」
話している彼女は嫌そうな顔で、何が嫌なんだろうと不思議に思う。
「だからこそ言えるけど、みんなあいつを美化し過ぎなんだよ。王子さまだとか、キラキラしてるとか、何それ?中身は普通の一般男子で、いや、むしろ最低だよ?酷いときなんて二股、もしくは三股してたぐらい」
だんだんと言葉に力が入って、つくった拳も色をなくしていた。
「その女子とのゴタゴタのとばっちりを身に受けてきた私からしたら、立花を好きになるとか意味わかんない……けどさ」
ふぅ、とため息をもらすと、何か諦めたように膝に両肘をついて、手に顔を乗せたユイちゃんがこちらを向いた。
「なんでか璃子のことは応援したい、って思ったの。あいつの背中をこっそり目で追ってる姿見たらさ」