地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
「いらっしゃませ、こんにち…は……?」
お客さんの髪に櫛を入れたままの状態でこっちを見て、動きを止めるユイちゃんのお父さんが朧気に見えた。その時までは良かったけど、
「お、おい、ユイっ!早く来い、大変だ!!」
「もう、何?うるさいなぁ……て、ん?璃子?」
彼女の声が聞こえた途端に、目に溜まっていた涙が次から次へと流れ落ちていた。
「璃子ちゃん来てくれ……た…?あら、どうしちゃったのよ、あらあら」
ユイちゃんのお母さんまで出てきて、オロオロと動揺していたお父さんはユイちゃんとお母さんに一喝され、私は二人に連れられるまま家族が住まう2階へと案内された。
ダイニングの椅子に座らされると、冷たい麦茶と何故か大盛りのそうめんが出てきた。
「何があったかは後でゆっくり聞いてあげるから、ひとまずお腹を満たして、ね?」
「薬味もいっぱいあるよ、ネギとかショウガとか、大葉も海苔もゴマだれもあるし」
私は止まらない涙を止める方法を見つけられないで、手を合わせて「いただきます」と言って出してくれた箸を取り、それからひたすらにそうめんを頂いていた。
お客さんの髪に櫛を入れたままの状態でこっちを見て、動きを止めるユイちゃんのお父さんが朧気に見えた。その時までは良かったけど、
「お、おい、ユイっ!早く来い、大変だ!!」
「もう、何?うるさいなぁ……て、ん?璃子?」
彼女の声が聞こえた途端に、目に溜まっていた涙が次から次へと流れ落ちていた。
「璃子ちゃん来てくれ……た…?あら、どうしちゃったのよ、あらあら」
ユイちゃんのお母さんまで出てきて、オロオロと動揺していたお父さんはユイちゃんとお母さんに一喝され、私は二人に連れられるまま家族が住まう2階へと案内された。
ダイニングの椅子に座らされると、冷たい麦茶と何故か大盛りのそうめんが出てきた。
「何があったかは後でゆっくり聞いてあげるから、ひとまずお腹を満たして、ね?」
「薬味もいっぱいあるよ、ネギとかショウガとか、大葉も海苔もゴマだれもあるし」
私は止まらない涙を止める方法を見つけられないで、手を合わせて「いただきます」と言って出してくれた箸を取り、それからひたすらにそうめんを頂いていた。