地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
お腹がいっぱいになるほどそうめんを食べたのは初めてだった。食べても、食べても継ぎ足されていく白い麺。もう当分は食べたくないと、うちの母親に言っておかなければならない。
「ご馳走様でした。ほんと、すみません、いきなり泣き出すなんて……迷惑でしたよね」
手を合わせてお辞儀して、眼鏡を押し上げる。
冷静になればなるほど、自分でも泣いていた理由が分からない。人前で泣くなんて、いつぶりだったのかも思い出せない。
「びっくりはしたよ、色んな意味で」
「そうね、私なんか璃子ちゃんと初めて会うから、どんな子かと思ってたけど、一目見た時、本気で天使が舞い降りてきたんじゃないかって思っちゃった」
白いワンピースを着ていたからだろう。私は首を軽く振って、目元を拭おうとすると……
「駄目よ、擦っちゃ。皺になっちゃうし、目が腫れるわ」
そのあまりにも的確で、刺すように素早いユイちゃんのお母さんの言葉に戸惑う。
「あ、ごめん、気にしないで、美意識高過ぎるだけだから」
やれやれと言った感じのユイちゃん。いつもの事らしく、食べ終わったお皿を片付けていく彼女を私も手伝った。
「ご馳走様でした。ほんと、すみません、いきなり泣き出すなんて……迷惑でしたよね」
手を合わせてお辞儀して、眼鏡を押し上げる。
冷静になればなるほど、自分でも泣いていた理由が分からない。人前で泣くなんて、いつぶりだったのかも思い出せない。
「びっくりはしたよ、色んな意味で」
「そうね、私なんか璃子ちゃんと初めて会うから、どんな子かと思ってたけど、一目見た時、本気で天使が舞い降りてきたんじゃないかって思っちゃった」
白いワンピースを着ていたからだろう。私は首を軽く振って、目元を拭おうとすると……
「駄目よ、擦っちゃ。皺になっちゃうし、目が腫れるわ」
そのあまりにも的確で、刺すように素早いユイちゃんのお母さんの言葉に戸惑う。
「あ、ごめん、気にしないで、美意識高過ぎるだけだから」
やれやれと言った感じのユイちゃん。いつもの事らしく、食べ終わったお皿を片付けていく彼女を私も手伝った。