地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
その時のことを思い出して、思わず笑ってしまう。
ボケているつもりはないだろう立花君に、ひたすらツッコミをいれるユイちゃん。
きっと小さい時からそうだったのかな、なんて妄想していた私は、さっきから万里子さんが黙っていることに気づく。
「万里子さん?」
「……なんか、うん、可愛い。璃子ちゃん可愛いすぎ!」
そう言って急に抱きついてくる万里子さんと、いきなりのことに身を固まらせた私。そこへ部屋に戻ってきたユイちゃんは、暫く冷めた目をして傍観していたが……
「10代のピチピチな肌はどんなに渇望したって戻って来ないから、離れなさいオバサン」
彼女は真顔で私にひっつく万里子さんを引っ剥がす。
「私は永遠の16歳なのよぉ……!」
「はいはい、泡沫の青春が泡となって消えて何十年ですかね」
多分、ユイちゃんのツッコミスキルが鍛えられたのは万里子さんのおかげだろうと、私はひっそりと思ったのだった。
ボケているつもりはないだろう立花君に、ひたすらツッコミをいれるユイちゃん。
きっと小さい時からそうだったのかな、なんて妄想していた私は、さっきから万里子さんが黙っていることに気づく。
「万里子さん?」
「……なんか、うん、可愛い。璃子ちゃん可愛いすぎ!」
そう言って急に抱きついてくる万里子さんと、いきなりのことに身を固まらせた私。そこへ部屋に戻ってきたユイちゃんは、暫く冷めた目をして傍観していたが……
「10代のピチピチな肌はどんなに渇望したって戻って来ないから、離れなさいオバサン」
彼女は真顔で私にひっつく万里子さんを引っ剥がす。
「私は永遠の16歳なのよぉ……!」
「はいはい、泡沫の青春が泡となって消えて何十年ですかね」
多分、ユイちゃんのツッコミスキルが鍛えられたのは万里子さんのおかげだろうと、私はひっそりと思ったのだった。