地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
急に呼びかけられてびっくりした私が振り返ると、そこに立花君が立っていた。
「な、なぜ……?」
あまりの驚きに声がかたく震えてしまう。なんだか大袈裟な演技をしている役者みたい、と頭の片隅で冷静な自分がいて軽く呆れる。
「足、痛む?」
会話が成り立っていないように感じたが、私は落ち着きを取り戻して「大丈夫、です」と答えた。
「なんで敬語?ま、いいや。絆創膏あげる……あと、これも」
可笑しそうに笑う、その笑顔に今までにないくらい胸が騒ぐ私の手に彼は絆創膏と冷たい紙パックのジュースを渡す。
「ジュース……?」
「そ、フルーツ・オレ。嫌い?」
「いや……嫌いでは、ないですけど」
困惑する私に構わないで、ズボンのポケットから同じ紙パックを出すと、ストローを差して飲み始める。
マイペースな人だと彼を観察していれば、不意に目が合った。それだけで顔が熱くなる。
「頑張ってくれたお礼、いや、ご褒美?とにかくそんな感じ。それじゃあね」
「な、なぜ……?」
あまりの驚きに声がかたく震えてしまう。なんだか大袈裟な演技をしている役者みたい、と頭の片隅で冷静な自分がいて軽く呆れる。
「足、痛む?」
会話が成り立っていないように感じたが、私は落ち着きを取り戻して「大丈夫、です」と答えた。
「なんで敬語?ま、いいや。絆創膏あげる……あと、これも」
可笑しそうに笑う、その笑顔に今までにないくらい胸が騒ぐ私の手に彼は絆創膏と冷たい紙パックのジュースを渡す。
「ジュース……?」
「そ、フルーツ・オレ。嫌い?」
「いや……嫌いでは、ないですけど」
困惑する私に構わないで、ズボンのポケットから同じ紙パックを出すと、ストローを差して飲み始める。
マイペースな人だと彼を観察していれば、不意に目が合った。それだけで顔が熱くなる。
「頑張ってくれたお礼、いや、ご褒美?とにかくそんな感じ。それじゃあね」