地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
ご機嫌になった彩音は、思い出したように持ってきていた紙袋を出して……
「彩音パティシエ渾身の新作‼ぜひ食べてみて」
なんだろう、と私は逸る気持ちで紙袋から箱を取りだし、蓋を開けてみる。
「わっ!!マカロンだぁ!」
開けた途端に鼻をくすぐる香ばしくて甘い匂い、色とりどりのマカロンに我を忘れて興奮する。
早速、薄ピンク色をした一つを手に取り、口に入れて咀嚼すれば、サクッとした食感の後に中のクリームがじゅわっと広がる。控え目ながらもきちんと桃の甘さが伝わって、私は目を閉じてその桃の味の余韻に暫し浸る。
「んー……美味しい…………!」
他にも、パイナップルやいちご、マンゴーなど様々なマカロンがある。どれも美味しいに違いない。眺めているだけで唾液が溢れてきた。
「亮ちゃんも言ってたけどさ……」
「ん?」
マカロンから向かいに座る彩音に目を向ける。片肘をついて微笑む彼女に対して、お菓子に夢中になる私がすごく子供っぽく思えて、慌てて居住まいを正す。
「璃子のその喜ぶ顔って、作って良かったなって、もっと美味しく作りたいなって思わせるんだよね」
「彩音パティシエ渾身の新作‼ぜひ食べてみて」
なんだろう、と私は逸る気持ちで紙袋から箱を取りだし、蓋を開けてみる。
「わっ!!マカロンだぁ!」
開けた途端に鼻をくすぐる香ばしくて甘い匂い、色とりどりのマカロンに我を忘れて興奮する。
早速、薄ピンク色をした一つを手に取り、口に入れて咀嚼すれば、サクッとした食感の後に中のクリームがじゅわっと広がる。控え目ながらもきちんと桃の甘さが伝わって、私は目を閉じてその桃の味の余韻に暫し浸る。
「んー……美味しい…………!」
他にも、パイナップルやいちご、マンゴーなど様々なマカロンがある。どれも美味しいに違いない。眺めているだけで唾液が溢れてきた。
「亮ちゃんも言ってたけどさ……」
「ん?」
マカロンから向かいに座る彩音に目を向ける。片肘をついて微笑む彼女に対して、お菓子に夢中になる私がすごく子供っぽく思えて、慌てて居住まいを正す。
「璃子のその喜ぶ顔って、作って良かったなって、もっと美味しく作りたいなって思わせるんだよね」