地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
初めて聞く言葉に私の頬が熱くなった。
「だ、だって、彩音や村川さんの作るスイーツは、どれも美味しいし、綺麗だし……誰だってこうなるよ」
「璃子は特別!璃子の喜ぶ顔を思い浮かべて作ると、上手く出来るもの!!亮ちゃんを思うと、てんで駄目なのに」
失敗する彩音と、呆れ顔の村川さん。二人の姿が容易に浮かんで失笑する。
「それは村川さんに褒められたくて、頑張りすぎるからじゃない?彩音の行動力は凄まじいもの……ほんと、羨ましい」
もし、私が彩音みたいに行動力があったなら。
もし、素直に気持ちを伝えられたなら。
臆病で可愛くない、可愛げもない私でも立花君に振り向いてもらえるのかな。
「…………璃子、あんた……」
一人、考えに耽っていた事に気づいて顔を上げる。疑いの眼差しを向ける彩音と目が合って、ぎょっと身を引いた。
「え?あ、ごめん、何でも……」
ない、と答えかけた私の両肩を彩音ががっしりと掴み、目を覗き込みながら……
「恋、してる?」
「だ、だって、彩音や村川さんの作るスイーツは、どれも美味しいし、綺麗だし……誰だってこうなるよ」
「璃子は特別!璃子の喜ぶ顔を思い浮かべて作ると、上手く出来るもの!!亮ちゃんを思うと、てんで駄目なのに」
失敗する彩音と、呆れ顔の村川さん。二人の姿が容易に浮かんで失笑する。
「それは村川さんに褒められたくて、頑張りすぎるからじゃない?彩音の行動力は凄まじいもの……ほんと、羨ましい」
もし、私が彩音みたいに行動力があったなら。
もし、素直に気持ちを伝えられたなら。
臆病で可愛くない、可愛げもない私でも立花君に振り向いてもらえるのかな。
「…………璃子、あんた……」
一人、考えに耽っていた事に気づいて顔を上げる。疑いの眼差しを向ける彩音と目が合って、ぎょっと身を引いた。
「え?あ、ごめん、何でも……」
ない、と答えかけた私の両肩を彩音ががっしりと掴み、目を覗き込みながら……
「恋、してる?」