地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
なぜデコピンされなければ!?と目を瞬かせる私へ、彼女はマカロンを一つ摘まむと当然のように口に運ぶ。
「そりゃ、自分のことを不細工、不細工だと思う子が華やかでモテモテな訳ないわ」
表情は別段、怒ってない……のだが、マカロンを食べる手が止まらない様子を見る限り、怒っている……とても。
「第一さ、璃子はネガティブすぎんの。下向いて、ムスっとしてたら好きな人も近づけやしない。それでなくても鈍感なんだから」
「ご、ごめん」
「……謝んないで?私は璃子の初恋を応援したいだけ。いつも私の話を飽きもしないで聞いてくれてる親友の。でも、ねぇ、一つ聞いてもいい?」
珍しく神妙な(と言ったら怒られそうだけど)彩音。私は首を傾げながら頷く。
「璃子って、どうしてそんなネガティブなの?昔は、おしゃれが好きで、友達が多くて、男の子からもすごく人気があったのに……いつからか引っ込み思案になっちゃって」
本当に心配しているその様子は、何かの病にかかった者を心配するみたいな感じで居たたまれない。それに、おしゃれは好きだったけれど、友達も人気も彩音の言うようなものはなかったはずだ。
「そりゃ、自分のことを不細工、不細工だと思う子が華やかでモテモテな訳ないわ」
表情は別段、怒ってない……のだが、マカロンを食べる手が止まらない様子を見る限り、怒っている……とても。
「第一さ、璃子はネガティブすぎんの。下向いて、ムスっとしてたら好きな人も近づけやしない。それでなくても鈍感なんだから」
「ご、ごめん」
「……謝んないで?私は璃子の初恋を応援したいだけ。いつも私の話を飽きもしないで聞いてくれてる親友の。でも、ねぇ、一つ聞いてもいい?」
珍しく神妙な(と言ったら怒られそうだけど)彩音。私は首を傾げながら頷く。
「璃子って、どうしてそんなネガティブなの?昔は、おしゃれが好きで、友達が多くて、男の子からもすごく人気があったのに……いつからか引っ込み思案になっちゃって」
本当に心配しているその様子は、何かの病にかかった者を心配するみたいな感じで居たたまれない。それに、おしゃれは好きだったけれど、友達も人気も彩音の言うようなものはなかったはずだ。