地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~
「へぇ、じゃあ、その彩音って子は幼馴染みみたいなもんなんだ?」
「うん、まぁ、そんな感じなのかな」
まだ夜になりきれていない空。風がなく、昼間の暑さが重みを持って居座り続けているようだ。
隣を歩く洸君は、私に歩幅を合わせてゆっくり歩いてくれる。
友達のこと、今日何をしてたのか……洸君からの質問に答えながら、時々彼の横顔に視線を奪われて、不意に目が合った。なのに気恥ずかしさに下を向いて、それでも、また彼に目を遣れば「璃子ちゃん」と大好きな声で呼んでくれた。
「ありがと」
「え?」
「俺、ユイにちゃんと話して謝ったんだ。って言っても相変わらず俺に対する態度は冷たいんだけど……『気にしてないから』って言ってくれた。璃子ちゃんのおかげだ」
立ち止まると私の手を握って「ありがとう、本当に」と頭を下げた洸君に、慌てて頭を上げてもらう。
「私はなんにもしてないよ!ただ、二人が仲良く出来たらなって思って……でも、良かった」
「うん、まぁ、そんな感じなのかな」
まだ夜になりきれていない空。風がなく、昼間の暑さが重みを持って居座り続けているようだ。
隣を歩く洸君は、私に歩幅を合わせてゆっくり歩いてくれる。
友達のこと、今日何をしてたのか……洸君からの質問に答えながら、時々彼の横顔に視線を奪われて、不意に目が合った。なのに気恥ずかしさに下を向いて、それでも、また彼に目を遣れば「璃子ちゃん」と大好きな声で呼んでくれた。
「ありがと」
「え?」
「俺、ユイにちゃんと話して謝ったんだ。って言っても相変わらず俺に対する態度は冷たいんだけど……『気にしてないから』って言ってくれた。璃子ちゃんのおかげだ」
立ち止まると私の手を握って「ありがとう、本当に」と頭を下げた洸君に、慌てて頭を上げてもらう。
「私はなんにもしてないよ!ただ、二人が仲良く出来たらなって思って……でも、良かった」