みんなの冷蔵庫(仮)1
京極はまた講演会かのように、よく通る声を張り上げた。
「むしろ皆喜んで何を着るか選んでいた。きっと女性は変身願望が強いんだ。だからこの趣味は実に合理的だ。嘘だと思うなら着てみろ」
なんなのその独りよがりな理屈は。
思い込みも甚だしい。
私がコスプレなんかする訳ないし。
口に出して言う気力も削がれて、ただただ、ため息が出る。
「あんたの変態理論は聞いてないし。とにかく脱ぎなさいそれを」
うんざりと言うと、京極は不思議そうな顔で白衣の襟を摘むように触った。
「なぜ? 似合ってるだろ、白衣。医師の従兄弟から聞いたが、白衣は男を三割増しでかっこよくすると思っている女性は多いそうだ」
「むしろ皆喜んで何を着るか選んでいた。きっと女性は変身願望が強いんだ。だからこの趣味は実に合理的だ。嘘だと思うなら着てみろ」
なんなのその独りよがりな理屈は。
思い込みも甚だしい。
私がコスプレなんかする訳ないし。
口に出して言う気力も削がれて、ただただ、ため息が出る。
「あんたの変態理論は聞いてないし。とにかく脱ぎなさいそれを」
うんざりと言うと、京極は不思議そうな顔で白衣の襟を摘むように触った。
「なぜ? 似合ってるだろ、白衣。医師の従兄弟から聞いたが、白衣は男を三割増しでかっこよくすると思っている女性は多いそうだ」