みんなの冷蔵庫(仮)1
まずは練習
私はすぐに京極の部屋で、光を出す練習を始めた。

まずは、またあのテストを消してみようとする。

指先に力を込めるイメージで、光を集める。

容易に光は出た。

が、テストは消える気配がない。

ピンク色の小さな稲妻を浴びながら、白い紙切れは微動だにせず、いつまでもテーブルの上にある。

揺れる事すらない。


「少し休憩するか」


私にソファーを明け渡し、壁にもたれ掛かるようにして見ていた京極が腕組みを解いて近付いてくる。

その横でシグマも心配そうに見守っている。


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