みんなの冷蔵庫(仮)1
嫌だ……怖い!!


私は小刻みに震えながら、最初は彼らを見ながら数歩後ろに下がり、一気に背中を向けて走り出す。

男達も途端に走り出したようで、すぐ後ろで水を弾く足音がする。

自分の息づかいが耳を占領する。

怖い!!

もうすぐそこにコンビニがあるのに、ここまでは光も届かず、人通りもいつもは多少あるのに雨のせいか今は誰もいない。車も通らない。
いつもはこんなに静かな道じゃないはずなのに!

男の手が私の傘を掴み、物凄い力で一気に引っ張られる。


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