みんなの冷蔵庫(仮)1
「私そんな事してた? してたとしても、今はもう小学生じゃないんだから、勘弁してよ。しーちゃんはやたら昔の事憶えてるね」
高校生相手に不必要にドキドキしてしまった事が恥ずかしくて、何ともない風を装って言うと、シグマは拗ねたように唇を尖らせた。
「くららちゃんが忘れ過ぎなんだよ。俺、くららちゃんが白い桃の缶詰が好きな事だとか、ネギが嫌いな事とか、いっぱい憶えてるよ」
シグマは反動をつけてベットから立ち上がり、胸を張って言う。
その得意気な顔がかわいいんだけど、憎らしくて。
私は意地悪をしたくなった。
「あ、ネギは今食べられるんだよ。だから、憶えてたって、こんな風に変わるんだから意味ないよね」
高校生相手に不必要にドキドキしてしまった事が恥ずかしくて、何ともない風を装って言うと、シグマは拗ねたように唇を尖らせた。
「くららちゃんが忘れ過ぎなんだよ。俺、くららちゃんが白い桃の缶詰が好きな事だとか、ネギが嫌いな事とか、いっぱい憶えてるよ」
シグマは反動をつけてベットから立ち上がり、胸を張って言う。
その得意気な顔がかわいいんだけど、憎らしくて。
私は意地悪をしたくなった。
「あ、ネギは今食べられるんだよ。だから、憶えてたって、こんな風に変わるんだから意味ないよね」