みんなの冷蔵庫(仮)1
「何? やっぱりくららちゃん、リューマンが好きなの?」


シグマの興奮して慌てた声が、とても遠くで聞こえる。


「佐田さんが言い出したって……どういう事?」


震える声でそう言うと、自分で言葉にした事で余計に悲しい気持ちになった。


「いちいち落ち込むな」


京極はため息をつくと立ち上がり、大股で近付いて、私の肘を掴んで立たせる。


「くらら、女の子なのに起きてそのまま来ただろ。目やにがついてる。顔洗いに行くぞ」


目やに?!

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