みんなの冷蔵庫(仮)1
「施設?」
意味が分からず、私は京極とシグマを交互に見た。
京極は長い睫毛を伏せて静かにお茶を飲んでいる。
シグマが声のトーンを落として話し出した。
「おばあちゃんは小学生の時に死んじゃって、お母さんは俺が中学生の時に腎臓悪くなって、ずっと入院してるんだ。おばあちゃんの家借家で家賃払えなくて、俺未成年だし、高校卒業したいから施設に入ったの」
思いもよらなかったシグマの話に、私はただただ目を丸くした。
そして多分、シグマを不憫だと思う気持ちが私から滲み出ていたのだろう。
意味が分からず、私は京極とシグマを交互に見た。
京極は長い睫毛を伏せて静かにお茶を飲んでいる。
シグマが声のトーンを落として話し出した。
「おばあちゃんは小学生の時に死んじゃって、お母さんは俺が中学生の時に腎臓悪くなって、ずっと入院してるんだ。おばあちゃんの家借家で家賃払えなくて、俺未成年だし、高校卒業したいから施設に入ったの」
思いもよらなかったシグマの話に、私はただただ目を丸くした。
そして多分、シグマを不憫だと思う気持ちが私から滲み出ていたのだろう。