みんなの冷蔵庫(仮)1
一日経って少し慣れたと思ったけど、やっぱりその顔の綺麗さやスタイルの良さに、芸能人にでも会ったみたいにどきりとした。


「思ったより早かった。頑張ってくれたんだな……」


シグマを離し、また鞄を手にした京極の横顔が、少し疲れているように見えた。


「くらら、ありがとう。何して欲しい?」


京極が私に近付いて来て、心臓がバクバクしてきた。

シグマとは違う。
シグマも一般的にかっこいい方だけど、種類が全然違う。

京極のそれは明らかに一般人離れした美しさだし、性別とか関係なく、生き物としてただ「綺麗」としか言いようのない光りを放っていた。


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