みんなの冷蔵庫(仮)1
「いや……」


なのに京極は、否定を口にして眉根を寄せ、渋い顔で真っ直ぐ私の目を見た。


「父を助けたくて冷蔵庫の中に入る訳ではない……のかもしれない」


そのままゆっくりシグマと私を交互に見据え、呟くようにこう言った。


「すまない」








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