みんなの冷蔵庫（仮）1

幼き日の誓い

リビングに入ると、かなり短い髪型の馬鹿でかい男が姿勢よく立っていた。


「誰だ？」


僕は尋ねる。
相手は大人で僕は小学生だが、偉そうに言わなくてはいけない。

父さんに何度も言われてきたから。


「人は使う側と使われる側の二種類だ。お前は今後父さんのように大勢の人間を使って何か事業をするんだ。何でもいいから」

「あなた、京極はまだ小学生ですよ、そんな事言っても……」

「こういうのは慣れもあるんだ。子供のうちからしっかり叩き込んでおかないと」