みんなの冷蔵庫(仮)1
京極の全身からは、不安と哀しみが溢れて漂っていて、どうして今まで彼のこの気持ちに気付いてやれなかったのだろう、と私も辛くなった。


「僕は男だから、くららのような気持ちでいる訳ではないが……うまく言えないけど、佐田が大事で、必要なんだ」


京極の佐田さんへの気持ちは、車の中で京極の事を「可哀相な人」だと言った佐田さんの気持ちと、共通していると思う。


「佐田さんその事知ってるの?」


< 378 / 491 >

この作品をシェア

pagetop