みんなの冷蔵庫(仮)1
「手応えは?」

「湯呑みは飲みかけのお茶が入ったまま入れたら、そのまんま出てきた」

「お茶の量は? 変わらず?」

「うん」


京極は話しながら興奮した様子で、詰め寄るように乗り出した体でより一層ぐいぐいと私に接近してきた。

京極のテンションと反比例するかのように、私は気分が沈んできて、口の中でもそもそと答えた。

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