みんなの冷蔵庫(仮)1
一人残された私がテーブルの上を片付け始めていると、二人が何かとても大きくて重そうな物を台車に乗せて戻ってきた。


「次はこれでやってみてくれ」


京極がそう言い台車を停車すると、どさりと鈍い音をたて、荷台から床に……大きな茶色のクマのぬいぐるみが落ちた。


「身長も重さも僕とほぼ同じにしてある。これで練習をしよう」


なんでクマなのか、とか、突っ込む余裕もなく、私はとりあえずぬいぐるみに近付いた。


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