みんなの冷蔵庫(仮)1
タイムトラベル!

それもまた、全く考えてもなかった。


「なんか……すごいね。いろいろ考えてるんだね」


そりゃ命懸けなんだから、いろいろ考えてないとおかしいんだけど、何にも気付きもしない私自身が、「冷蔵庫」のことを簡単に考えてしまっていたような気がして、気持ちは思いきり沈んだ。


「くららにとっては昨日今日の事だろうが、僕にとっては十一日も経過してる出来事なんだ。そりゃいろいろ考え付きもする」


私の気持ちをなだめるかのように、京極が優しく言った。



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