みんなの冷蔵庫(仮)1
「しーちゃん、行かないから! どこにも行かないから! お願い死なないで……」


床にひざまづいたままシグマの肩に縋り付くと、後ろで乱暴にドアの開く気配がした。


「死ぬ訳ないだろ、大袈裟な」


首だけ振り返ると、京極と、その後ろに心配そうな顔をした佐田さんが立っていた。


「ちょうど従兄弟が当直だった。今から病院行くぞ」




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