みんなの冷蔵庫(仮)1
室内が静かなので、誰かが廊下を歩く足音が聞こえてきた。
スリッパと思われるその足音は徐々にこちらへ近付いてきてドアの前で止まり、開かれる。
そこには謙信先生が片手を白衣のポケットに突っ込み、もう一方の手で長めの髪を撫で付けながら立っていた。
邪魔になるかと思い私はすぐに椅子から立ち上がり、部屋の隅に移動する。
「終わったみたいだね。具合どう?」
ベットに近付き、シグマの腕から固定された針を抜くと、ポケットから出した採血の時と同じような絆創膏を張る。
気付いていなかったけど、パックに入っていた透明の液体はいつの間にかぺちゃんこになっていた。
「もう元気です」
シグマがそう答えると、謙信先生は点滴装置を奥に移動させ、ベットの枕元に浅く腰掛けた。
「そ。よかった。京極は?」
謙信先生はシグマの手首を握ってみたりしながら、何かのついでみたいに聞いた。
「佐田さんを迎えに行きました」
スリッパと思われるその足音は徐々にこちらへ近付いてきてドアの前で止まり、開かれる。
そこには謙信先生が片手を白衣のポケットに突っ込み、もう一方の手で長めの髪を撫で付けながら立っていた。
邪魔になるかと思い私はすぐに椅子から立ち上がり、部屋の隅に移動する。
「終わったみたいだね。具合どう?」
ベットに近付き、シグマの腕から固定された針を抜くと、ポケットから出した採血の時と同じような絆創膏を張る。
気付いていなかったけど、パックに入っていた透明の液体はいつの間にかぺちゃんこになっていた。
「もう元気です」
シグマがそう答えると、謙信先生は点滴装置を奥に移動させ、ベットの枕元に浅く腰掛けた。
「そ。よかった。京極は?」
謙信先生はシグマの手首を握ってみたりしながら、何かのついでみたいに聞いた。
「佐田さんを迎えに行きました」