みんなの冷蔵庫(仮)1
「くららちゃんが好き」


今日、ニ度目の告白。

今私の頭の中には、佐田さんの事よりもシグマの事でいっぱいだけど。

でも、これは恋ではないから。

シグマの気持ちに、心地よく酔っているだけ。


「すごく、好き」


甘く、耳元で囁かれる言葉。

胸がドキドキするのに
それよりも苦しくて。

息ができない……


「いっぱい、いっぱい、好き」


溢れる気持ちを抑え切れないとばかりに

刻み込むように

何度も注がれる愛の言葉。

シグマが私のうなじに顔を埋めた。

耳に、首に、肩に、シグマの吐息や熱を感じる。


「分かってない……」


シグマが呟くと、その振動が直接体に吹き込まれたように響く。

ソファーに座っているのに、シグマの腕だけの世界にいるみたいな気分になる。


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