みんなの冷蔵庫(仮)1
「で、冷蔵庫はどこ?」


振り返って京極を見上げる。

数メートル離れてるし、ここからなら細胞も大丈夫そうだ。


「ああ……そうだな。もともと落ち着きのないシグマがくららに会えた喜びからか、妙にはしゃぐからなかなか説明ができなかった」


京極は壁に付いているインターホンみたいなボタンを押した。


「佐田、持って来て」


『はい、すぐに参ります』


インターホンから渋い声がしたかと思うと、一分程で部屋のドアを控え目にノックする音がした。


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