みんなの冷蔵庫(仮)1
一番上には

[六年一組 持田くらら]

と書かれ、その横に

23点

と赤いペンで堂々と大きく書かれた紙が二枚。
(もう一枚は18点だけど)


「何なのこれ?!」


紙切れを握りしめて叫ぶと、京極は意地の悪い笑顔を浮かべて近付いてくる。


「見ての通り、君の六年生の時の算数のテストの答案用紙だ」


京極は真ん前まで来て私を見下して言った。


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