みんなの冷蔵庫(仮)1
「そんな事は分かってるわよ。何でこれをあんたが持ってるのか、何で今出してきたのかって話をしてるんでしょ!」


しかも、よりによってこんな最悪な点数のテストを。
趣味が悪い。


「分からないのか?」


京極は片方の眉を上げ、試すように私を見た。


「くらら。これを見てもピンとこない程、君は常にこんな恥ずかしい点を取っていたのか?」


呆れた言い方の京極に、むくれて言い返そうとして、もう一度答案用紙に目を落とし――


ハッと顔を上げた。


まさか!!


「思い出したか。それはシグマが出した」


驚愕の表情で固まる私に、京極は満足気な微笑みを向ける。


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