みんなの冷蔵庫(仮)1
冷蔵庫とは
京極は着替えると言って部屋を出て行った。
佐田さんはまだ部屋の隅に姿勢よく立っていたので、大きな木製テーブルに八脚もある椅子の一番端に、シグマと二人、ちょこんと腰掛けた。
またテーブルの上のリンゴに伸ばそうとしたシグマの手の甲をパシンと強めに叩く。
「後にして! ちょっと、何なのあれは!」
顔を思いっきりしかめ、小声でシグマに詰め寄る。
「あの時くららちゃんが『消した』テストだよ」
シグマは当然の事のように言った。
「それは分かったから。何で消した物が出てきてんのよ!」
小声で言いつつも、ドスはきかせてるつもりなのに、シグマはのんきに笑いかけてくる。
佐田さんはまだ部屋の隅に姿勢よく立っていたので、大きな木製テーブルに八脚もある椅子の一番端に、シグマと二人、ちょこんと腰掛けた。
またテーブルの上のリンゴに伸ばそうとしたシグマの手の甲をパシンと強めに叩く。
「後にして! ちょっと、何なのあれは!」
顔を思いっきりしかめ、小声でシグマに詰め寄る。
「あの時くららちゃんが『消した』テストだよ」
シグマは当然の事のように言った。
「それは分かったから。何で消した物が出てきてんのよ!」
小声で言いつつも、ドスはきかせてるつもりなのに、シグマはのんきに笑いかけてくる。