みんなの冷蔵庫(仮)1
「もういいわよ。詳しい話はあいつに聞くから」


私がため息をついて椅子の背にうなだれると同時に、京極が部屋に戻ってきた。


Vに開いたタイトな杢グレーのサマーニットに、濃紺のデニム姿で、さっきのスーツ姿とはまた全然違う雰囲気に、思わず息を飲んだ。

誰が見たってかっこいい。

足、長いもん。

全体のバランスが良すぎるもん。


この状況でのお色直しはずるい。

違う面を見せられたら、更にドキッとしてしまう。



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